北区都議補選ポスターから考えるジェンダー学習会 第2回

「北区都議補選ポスターから考えるジェンダー学習会 第 2 回」をオンラインで開催。
講師の太田啓子弁護士は、性差別・性暴力をなくすために様々な問題と向き合ってこられた方。
話題の「これからの男の子たちへ」の著者でもあります。

北区都議補選ポスタ問題では、公職選挙法上は問題なく、表現の自由や本人の意思というところでの議論もありますが、公共の場所等において、見たくない人も見ざるを得ない強制ポルノ視聴になること、公共空間におけるゾーニングの問題が指摘されました。

そして、「これからの男の子たちへ」を教科書に日本の性差別構造の問題へ。
今の社会構造として、圧倒的に男性はマジョリティで女性はマイノリティ。
男性(男の子)だからしかたないと、社会の中で「男らしさ」として当然視、賞賛され無自覚のうちにそうなるように仕向けられる特性の中に暴力や性差別言動につながったり、自分自身を大切にできなくさせたりする有害な性質が埋め込まれている=有害男らしさ
男性というマジョリティとしての特権を持っていることを自覚し、マジョリティとして性差別、性暴力に抗う人になってほしいと。

そのためには、性差別や女性蔑視をおかしいと思う社会通念を作らなければならない。まずはこれからの男の子たちへ、包括的性教育・性暴力が人を傷つけることを知ること・表現へのリテラシーを持つことを教えていくことが重要。

本を読み、話をお聞きして、自分の中にも根深くあるジェンダーバイアスに気づかされます。
常にアップデートしていかなければなりません。