「コロナ第7波から区民のいのちを守る緊急要望書」

北区のコロナ感染症の新規陽性者数がは、7月16日~22日の1週間で4606人となり、第6波のピークの週(1月の第5週)3107人を超えました。

いまだ感染収束が見通せず、保健所や医療現場のひっ迫はギリギリの状況です。第7波の感染急拡大から、区民のいのちを守るために、PCR検査の拡充や保健所体制の強化を求める、緊急要望書を7月27日、北区長あてに提出しました。

東京都北区長 花川與惣太様                          

2022年7月27日

日本共産党北区議員団幹事長 山崎たい子

 新型コロナウイルス感染症「第7波」から区民のいのちを守る緊急要望書

 新型コロナウイルス感染症対策へのご尽力に、心から敬意を表します。

 さる7月15日の北区議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会において、オミクロン株BA.5系統等の変異株への置き換わりの影響もあり、経験のない感染急拡大する「第7波」への北区の対策をご報告頂きました。

 その後も日刻々と感染が急増し、区民からは、「発熱外来にもなかなか電話がつながらない。すぐに受診ができない」「かかりつけ医がないので、どこにかかったら良いのかわからない」「救急車をよんだが受け入れ先がなく、様子をみてほしいと医療機関へ搬送してもらえなかった」等の声が寄せられ、子どもや障がい者施設などにも感染が拡がっています。

 第7波は未だ収束を見通せず、保健所・医療現場の逼迫はすでに限界に達しつつあります。区民のいのちを守る更なる対策を求め、以下、緊急に要請致します。

                          記

1、区内に設置する東京都の無料PCR検査会場を、SNSも活用し積極的に広報し、無症状の段階での感染拡大防止をはかること。また、滝野川地区など検査会場の更なる増設をすすめること。

2、高齢者施設のほかに、子ども施設や学校などにおいても定期検査を実施すること。

3、北区が国の交付金なども活用し、医師会の協力をえて、発熱外来の体制や2ヵ所のPCR検査センターを強化すること。

4、24時間、土日祝日も対応している東京都の自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)の活用を、区としても広報すること。

5、子どもの感染が多い状況をふまえ、子どもの症状に対する観察のポイントやケアについて、市販薬の活用や受診のめやすなどについての情報提供、広報を行うこと。

6、オンライン診療や電話による診療で、医師の診察や薬の処方を受けられることや、「無料PCR検査」などで陽性になった時は、改めて検査を受けなくても感染症の診断が受けられる(医師判断により)ことを、積極的に広報すること。

7、保健所からの連絡や食糧支援まで数日のタイムラグがあるため、飲料水や食料の備えの協力をよびかけること。

8、臨時的な医療施設や療養施設の確保を、東京都とも連携しすすめること。

9、保健所への全庁あげての支援体制を、臨時的に実施すること。       

10、在宅療養者訪問介護への北区独自のコロナ対応加算の継続を検討すること。  

11、インフルエンザ同時流行に備え、65歳以上やハイリスク者などへのインフルエンザワクチン接種費用補助を拡充すること。                          

                                                 以上