健康福祉委員会管外視察 ①           群馬県のシニアパスポート

10月27.28日で、3年ぶりに北区議会健康福祉委員会 の管外視察に行ってきました。

1日目は、群馬県の単独事業である高齢者の「シニアパスポート」事業を調査。

事業の目的は、

①高齢者の積極的な外出を促し、地域との交流や自身の健康維持につなげる

②パスポート裏面に緊急連絡先やかかりつけ医等の連絡用カードとして活用すること

③高齢者を地域で支え合う社会の実現に向けた機運の醸成につなげること。

県が地域の事業者に直接働きかけ、今は協賛店が1800店以上になり、各店が割引やポイントサービスを行ったり、地域に密着したお店では、お茶やマッサージなど工夫を凝らしたサービスがあるとのことでした。

今後の課題としては、

  • 協賛店の拡大…コロナ感染拡大の中で、事業者や販売店の売り上げ減少、先行している「ぐんまちょい得キッズパスポート」(5800店舗)より、協賛店が少ない。
  • シニアパスポートカード利用状況の把握…どういったサービスで利用されているか
  • カードのアプリ化…65以上の確認をどのように行うか、費用、個人情報など

コロナ感染拡大の中で、事業者や販売店の売り上げ減少や高齢者の外出実態の把握が出来ていないことは、どこの自治体でも共通の課題だと感じました。

また、協賛店の拡大においては現在、店のPRがメインとのことでしたが、高齢者が利用する店舗や事業などに拡大するためには、利用実績調査や店舗への支援も欠かせないかもしれません。

県が中心となり行っている事業ですが、県内市町村との連携を強め地域の特色を打ち出すことも考えられます。

北区でも、高齢者の生活を支え、健康維持を図るためにも、地域の事業者との連携を強め、高齢者が利用しやすい事業を今後前向きに検討することも重要施あると感じました。