健康福祉委員会管外視察②           富山市のまちなか総合ケアセンター             

管外視察の2日目は、

富山市「まちなか総合ケアセンター」 を調査。

まちなか総合ケアセンターは、小学校跡地に地域包括ケアの拠点として建設された3階建ての施設です。

★1階:まちなかサロン・地域連携室・子ども発達支援室

★2階:まちなか診療所・医療介護連携室・病児保育室

まちなか診療所は富山大学病院の医局と連携し、総合診療医師が市の常勤として4名、看護師は市民病院と連携し8名、その他、社会福祉士、精神保健福祉士も在籍し、在宅医療に特化した診療所として、24時間365日体制で対応。約6割が、がん末期の在宅医療だが、脳卒中や難病患者の利用もあり、市内から16kmまでの範囲に対応。コロナで病院での面会ができない家族や在宅での治療を望む患者も多く、ニーズが高まっているとのこと。

専門職の確保と人材育成が継続課題だが、地域包括ケアネットワークの構築は北区でも推進して行くべきであり、とても参考になりました。

病児保育室は、病児専門保育士、看護師が在籍。子どもが保育園で体調が悪くなった時、保護者がすぐに迎えにいけない場合は、病児保育室の看護師と保育士が迎えにいき、医療機関で受診後に病児保育室で保育を行う。タクシーを利用した場合も保護者の負担は4分の1。

お迎えの利用者は年間7-8人とのことでしたが、都内ではかなりの需要が見込まれ、働く親には心強い事業だと感じました。

★3階:産後ケア応援施設

デイケア事業の他、最長6泊7日まで利用できる母親のレスパイトもあり、出産後のサポートを助産師が中心に対応。

子育て中の保護者アンケートで、産後4ヵ月までの乳児期に子育ての不安や悩み、産後うつなどへのケアに対するニーズが高いことから設置を決めた取り組みです。

北区でも産後デイケアや産後ショートステイ事業は、ニーズも高く、今後は地域偏在を解消し一層の拡充を図りたいと思います。